翻訳作業用マクロ

翻訳作業でよく使うマクロです。

用　語　統　一

用語統一と用語集の作成を同時に行うなど、用語統一に便利なマクロです。

ここのマクロは、範囲選択と一緒に使うものが多いので、マウスが右手なら左手に割り当てたほうがいいでしょう。そうしておけば、マウスで範囲選択しながら、左手はコマンドの準備をすることができます。

AddTerm

◎基本的な使い方

1. 訳語をクリップボードにコピーします。
2. 原語を範囲選択します。
3. AddTermマクロを実行します。
4. 用語集ファイルに移動し、（英語）（tab）（日本語）という用語の列ができます。
5. 英語の複数形を単数形にするなど、必要に応じて用語の修正を行います。
6. 用語集ファイル側で、AddTermマクロを実行します。
   （訳しているファイルで、範囲選択せずにAddTermマクロを実行しても置換に入ります）
7. 置換するかどうか聞かれるので、適宜、答えて置換します。
8. 自動生成の用語集の原語側に訳語が混じっている場合、その訳語を選択して実行すると、複数用語ファイルを検索し（検索する用語ファイルは、"hmHelper"が起動されるので、そこで指定します）、その訳語の元となった用語をみつけることができます。
9. 他の用語ファイルで元用語をみつけたら、エスケープでいったんマクロを終了し、元用語を選択して実行すると、元用語を自動生成用語集の原語側に混じっていた訳語のところに貼り付けることができます。

注）

• NextPage.macが必要です。このマクロは、カーソル位置が画面のかなり上のほうになるように自動的にスクロールするマクロで、AddTermで用語置換をしたあとに呼び出します。
• Del_TopSp+PlSp.macが必要です。AddTermを日英方向に使うと用語置換で余分な半角スペースが入ってしまいますが、それをなるべく削除するマクロです。

Copy_Lst

置換した用語を訳文に貼り込むためのマクロです。

せっかく置換したのですから、用語を見ながらキーボードから入力し直すなんてことはやめましょう。なるべくコピーするのは、手間暇の問題だけでなく、誤変換による間違いを減らすという積極的な意味合いもあります。

とてもよく使うマクロなので、私は、F2に割り当てるとともに、「左トリプルクリック」にも割り当てています。多ボタンマウスを以下のような割り当てで使っているので、左右を同時にクリックすれば「左トリプルクリック」になるからです。

• 左ボタン：シングルクリック
• 中ボタン（ホイール）：F2
• 右ボタン：ダブルクリック
• 第4ボタン：右クリックメニュー

Slct_Sent

訳し終わった原文、1文を選択し、削除するマクロです。

実行すると、カーソル位置の次の1文を選択し、「削除するか」と聞いてきます。

• Enterキー：削除して、次の訳文の入力に備えます。
  • 改行数に応じて、前の文のすぐ後ろ、あるいは、次の段落の始めにカーソルを待機させます。
  • カーソルが待機している位置が最終編集位置になるようにします（すぐにCopy_Lstを使うと、カーソルが待機していた位置にコピーされます）。
• Escキー：1文を選択した状態でマクロの実行を終了します。

なお、直後がSimplyTermsのテキスト抽出IDだと判断された場合は、その直後に空行を作成して、そこにカーソルを移動します。カーソル位置が最終編集位置です。

翻訳ファイル間移動

翻訳中、原文ファイルを確認したい、用語集を検索したいなど、原文・訳文・用語集のファイル間を往き来することがよくあります。そのようなファイル間移動を行うためのマクロです。

ファイル名は、SimplyTermsで使っている命名規則に従っている必要があります。それ以外のファイル名では、実行しても何もおきません。